日本の大動脈である東海道本線、特に18きっぷのシーズンは大勢の旅行者で賑わいます。東海道本線は、移動のために乗る路線というイメージが強いですが、けっこう景色のよい区間があります。その中でもおすすめなのが、小田原〜熱海間の相模湾が見える区間。たんに海沿いというだけでなく、かなり高いところを走るので絶景が楽しめます。もしお金に余裕があれば、ここはグリーン車を奮発して、2階席からじっくり景色を見たいところ。そして時間に余裕があれば、是非途中下車したいのが、この根府川駅です。
金網が少し邪魔ですが、ホームに降り立つと目の前いっぱいに海が広がります。
根府川駅は、東海道本線ではおそらく唯一の無人駅。suicaの読み取り機がちょこんと置いてあるだけの改札口です。
駅舎は木造で、さわやかな緑色に塗られています。利用者が少なめということもあり、待合室は静かで落ち着ける空間になっています。そして、この駅の魅力は何と言っても、改札を抜けると目の前に海が広がるというシチュエーション。これほど周りの景色と調和した駅は、なかなか無いと思います。
斜面に造られた駅なので、駅舎はホームより一段高いところにあります。海をバックに電車を撮影するのも楽しいと思います。けっこう古そうな感じの跨線橋がありますが、もちろんここからも海を見渡すことができます。
駅を出て左に曲がり、しばらく行くと、白糸川橋梁という立派な鉄橋があります。防風柵が邪魔ではありますが、長編成の列車がこの鉄橋を通るシーンはなかなかの迫力なので、撮影に挑戦してみるのも面白いと思います。