東海道本線の京都・大阪間は住宅が密集しているというイメージがありますが、京都府と大阪府の堺の山崎付近では意外と緑が広がっています。山崎駅は、駅舎も小さい昔ながらの駅舎で静かなたたずまいを見せています。この駅の近くにある、美術館を訪ねてみることにします。
駅を出て左の方へ歩き、踏切を渡った後、ちょっと急な坂道を登っていきます。
10分くらいで山荘の入り口に着きますが、歩くのがしんどいという人のために無料の送迎バスも駅前から出ています。トンネルのような門をくぐると山荘の敷地です。
敷地内には、美術館の展示物の目玉でもあるモネの睡蓮の絵のような見事な庭園がありました。
美術館は大正から昭和初期、に実業家の別荘として作られた建物です。英国風の洋館で、中もかなりゴージャスな造りになっています。日本画や陶磁器などが展示されていますが、建物そのものが芸術という感じです。
2階のバルコニーからは、桂川の流れを一望できます。カフェもあるので、この景色を見ながらリッチな気分でコーヒーなどを飲むこともできます。
新館の方は有名な建築家の安藤忠雄が設計した近代的な建物になっています。中には、モネの睡蓮の絵が展示されていました。独特の色使いで表現された水面や花はずっと見ていたくなる美しさでした。照明にも工夫が凝らしてあり、絵を引き立てていました。これは一見の価値ありです。