土佐久礼は高岡郡中土佐町の中心駅。普通列車の本数は少ないですが、特急列車はすべて停車するので、 なかなか便利です。水色のペンキで塗られたかわいらしい駅舎が出迎えてくれます。さて、これから町を歩くわけですが、正直自分はこの町がめっちゃ気に入りました。
駅から5分ほど歩くと商店街にやってきます。昭和の面影が残る町並みです。手前に見える建物には、看板ギャラリーと称して昭和30年代の看板がたくさんかけられています。また、この商店街の一角には、昔ながらのお菓子屋さんがあり、手作りのかりんとうや玉子ボーロを売っていました。店の中でかき氷やところ天も食べられるようです。
外から見た大正町市場です。カツオの看板がかかっています。
のれんをくぐり、中に入ってみます。
木造のアーケード、天井からつるされた大漁旗、感じが出てるでしょ!
野菜や果物を売る店、魚介類を売る店などが10〜15店くらい並んでいるという感じでした。ガイドブックでは13時からとなっていますが、実際には12時くらいに行ってもかなりの店が開いていました。
この市場の中に「浜ちゃん」という店があります。この店の名物はかつお丼。ご飯の上にカツオとネギ、とろろ、のりがのっています。味は素朴な感じですが、カツオのうまみをしっかりと味わうことができます。お値段は550円。
さらに市場の中では、かつおのたたきや、捌いたばかりの刺身の盛り合わせが売られています。こちらも新鮮で美味しそうでした。
商店街から路地に入りしばらく歩くと漁港に出ました。小型の漁船がたくさん停泊しています。
不審者と間違われるといけないので写真は撮りませんでしたが、付近の民家の家並みも生活感があふれていていい感じでした。猫が軒先で昼寝をしていたりするのどかな港町の午後です。
次は、西岡酒造の酒造ギャラリーを見てみます。年季の入った白壁の蔵です。
中は酒造りの道具、民芸品、「土佐の一本釣り」というマンガの原画などが展示されています。
中を見ていると、おかみさんが出てきてくださって、試飲をすすめてくれました。よく冷えた自慢のお酒が何本もテーブルに並びます。日本酒好きにはたまりません。といっても自分はそんなにお酒には強くないのですが・・・。結局何種類か飲んで、「一本釣り」というお酒をお土産に選びました。やや甘口の飲みやすいお酒です。ぜひ、かつおのたたきをつまみに飲みたいと思います。帰ってからの楽しみができました!
ちなみにおかみさんに聞いたところ、この酒蔵はなんと220年前の蔵で高知県内最古のものだそうです。これは一見の価値ありです。