内子座、八日市・護国の町並み (予讃線・内子駅) 訪問記録 2008/8/18

内子駅は昔は内子線というローカル線の終着駅でしたが、1986年に予讃線の新線が開通して以来、松山と宇和島を結ぶメインルートになりました。普通列車の本数はそれほどありませんが、特急列車は1時間に1本あるので、それなりに便利です。開業が比較的新しいため駅は高架になっています。
   

駅前には、昔内子線で活躍したC12蒸気機関車が保存されています。保存状態はなかなか良さそうでした。
 

内子座

内子座へは本町通りの商店街を通って駅から徒歩10〜15分ほどで到着します。木造の立派な建物で、近くで見るとなかなか迫力があります。周辺に掲げられた幟がいい雰囲気を出しています。
 
 正面には歌舞伎の絵が飾られています。

入場料300円を払って、入口でスリッパに履き替え、中に入ります。 中は枡席がずらりと並んでいます。松が描かれた立派な幕、今にも歌舞伎役者が出てきそうな感じです。舞台の上の看板には「芸於遊」(芸に遊ぶ)と書かれています。
 室内は少し暗めですが、2階の窓から光が差し込んできます。この光が木のどっしりとした質感とあいまって独特の空間を作り上げています。これは一見の価値ありです。
 また、普通は見ることができない舞台の床下(奈落という)も見ることができます。回転する仕掛けや、床下から役者が飛び出す仕掛けなどがありなかなか面白いです。
    

内子座は大正5年(1916)、地元の有志により建てられ、歌舞伎の劇場や映画館として長年利用されました。老朽化のために取り壊しになるところでしたが、町民の熱意により改修工事がなされ、再び劇場として使われることになりました。今でも現役の劇場で、ときどきイベントが催されています。演劇やコンサートのスケジュールに合わせて行ってみるのも面白そうです。
 

八日市・護国の町並み

内子座から7〜8分、駅からは20分ほどで入り口に到着します。
 内子はかつて木蠟や生糸の生産で栄えた町で、立派な商家が立ち並ぶ街並みが残っています。ゆるやかな上り坂にそって600メートルも古い街並みが続きます。あまり時間がなくてゆっくり見られなかったのですが、古い民家を活用した食堂や土産屋、和傘や和ろうそくを作る職人の技を見学できる店があったりと見どころがたくさんありました。
 
 町並みの入り口付近にある「町屋資料館」は江戸時代の中ごろに建てられた商家を復元したものです。内部を無料で見学することができます。ここで休憩するとタイムスリップしたような気分になりました。
 

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