旧富山村 (飯田線・大嵐駅) 訪問記録 2008/5/17

富山村(現在豊根村富山)は、人口が200人くらいで、かつて日本一のミニ村と呼ばれた村です。 ここは愛知県の北東の端にあたり、愛知県民の自分としては一度訪れておきたかったところです。

大嵐駅の駅舎です。新しい立派な駅舎です。

実は大嵐駅の所在地は静岡県です。駅前の大きな吊り橋を渡ると愛知県に入ります。この吊り橋からの天竜川の眺めは絶景です。

駅から15分くらい歩くと視界が開け、村の家並みが現れます。ダム湖と山の間の急斜面に家が立ち並んでいます。こういう光景はよそではなかなか見られないと思います。

富山地区のメインストリートです。役場の支所に郵便局、駐在所、商店、そして村唯一の飲食店である「コーヒーショップ栃の木」があります。店に行ってみたのですが、なかなかおしゃれな感じでダム湖を眺めながら食事やコーヒーを味わうことができるつくりになっていました。食事メニューは、愛知県らしくみそかつがおすすめのようでした。他にチャーハンやカレーライス、地元の蜂蜜を使ったケーキなどがありました。値段は、村民とそれ以外で違い、村民だと少し安くなるというのが変わっているなあと感じました。

村のどこからでも、深緑色の水をたたえるダム湖を眺めることができます。絶景なのですが、ダム湖の底にはかつて村の中心だった河内集落が沈んでいるそうです。その集落に住んでいた176人の住民は移住したということですが、それがきっかけで村を離れなければならなかった人たちや、それを見送った人たちはきっと寂しい別れを経験したことと思います。
村民たちはこのダム湖をどんな気持ちで眺めているのだろうか?と思いました。

村のはずれには滝がありました。近くにモミジの木があったので秋にはきっと紅葉がきれいだと思います。
また、駅からはちょっと遠いですが、歩いて30分くらいのところに「湯の島温泉」という日帰り温泉施設があります。静かな環境で、なかなかいい温泉でした。
村には旅館が一軒あるほか、バンガローもあるようなので、一度泊まってみたいと思いました。最高の星空が眺められそうです。

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