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現役最古の駅舎(武豊線 亀崎駅)訪問記録 2007/12/1

現役最古の駅舎は意外なところにあります。鄙びた地方ローカル線ではなく、名古屋への通勤路線になっている武豊線にあるのです。鉄道ファンの間でもそれほど注目されていないようです。
武豊線は、明治時代に東海道本線の建設に必要な資材を港から運ぶために作られたという経緯があります。東海道本線が開通してからは、知多半島の工業地帯の貨物輸送や、地元の足として役立ってきました。名古屋への通勤路線としての役割も果たしていますが、並走する名鉄河和線との競争に押されており、単線非電化、日中は30分に一本のローカル線になっています。

亀崎駅の駅舎は1886年の武豊線開業当時の駅舎です。しっかりした造りの木造駅舎です。気の駅名板がいい味を出しています。しかし、ところどころ手が加えてあり、きれいにペンキが塗られているのでそれほど古さを感じません。みどりの窓口もある有人駅で、手入れも行き届いており活気のある駅という印象です。
  

見て分かる通り、この駅は普通の町中にあり、利用者もけっこういます。大都市の名古屋近郊で120年以上前の駅舎が取り壊されることなく残っているというのは奇跡に近いと思います。取り壊されてしまう駅舎や、残っていても無人駅になり放置されて朽ち果てていく駅舎が多い中で、現役最古の駅舎がきれいに手入れされ大切に使われているのを見てうれしくなりました。これからもこの記録を持ち続けていってほしいと思います。

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